2024年8月に思っていること

  • 2024-08-11
  • 2024-08-11
  • 雑記

8月と言えば暑い。暑いと言えば8月。そういえばシカゴから帰ってきたのは去年の8月終わりで,真夏の申し子に成り果てた路面の熱反射や息苦しさを運ぶ湿気に「8月も終わりなのに日本は暑いわねぇ」などと思った記憶がある。見た景色は覚えていなくても,そのとき感じた感情や音や匂いはなんとなく覚えているのが人生だったりするのかもしれない。人が(短期的に)得る情報の8割は視覚から,とは言われるが,こと記憶に関しては深く刻まれるのは寧ろ「残り物」の四感であるとするなら,そのバランス感覚こそがまさに淘汰圧が生み出したナイス差配――と見えぬ神様を褒めそやしたくなる。

そんな思考に引きづられて,夏と冬のどちらが好きか,という取り留めのない疑問を自分に投げかけてみる。
人間としての物理的な私は夏の暑さよりも冬の寒さへの耐性の方が高いので,客観的に考えるならば答えは紛れもなく「冬」一択なのだが,不思議と「あの冬は寒かったなぁ」という強烈な原体験は持たずに毎年ひたすら暑さを呪っていることを鑑みるに,人生体験に深く刻まれているのはこれ以上なく夏である。果たしてこれを好きと言えるかは別だが,良くも悪くも自分の記憶を揺すぶる夏場の存在を憎からず思っているのもまた事実である。
ただし唯一の例外として,氷点下10度のなか手袋も無しでピザを持ち帰り凍傷寸前になったシカゴのとある一日は,死ぬまで私の「冬」景色の一枚であり続けると思う。そういうページを増やすことに喜びを覚えるようになったことを自覚しながら,夏にまた歳を取る。

ただし数日前に部屋のエアコンが故障してしまった身の上としては,夏の本気にはもう少し遠慮願いたいと思うのもまた偽りない本音である。なんでお盆直前で壊れるかな……(エアコン無し生活が10日続くことが確定した顔をしながら)。

2024年7月

かすいち

霞ヶ浦一周,略してかすいち。いつものように友人のIくんと一緒に行ってきた。
3年前の7月にIくんに勧められてロードバイクを買ってすぐにかすいちに来ていたのだが,今回はそれ以来。前回は初心者丸出しかつ装備も適当だったので初の長距離ライドに大変な思いをしたのだが,少しは成長しているだろうかという期待と,さて3年でどれほど体力を落としたのやらという恐怖と,交々の感情を抱きかかえてのスタート。

今回はニューギアとして,GPS搭載のサイコン=サイクルコンピュータを導入したので,道順を確認するのにいちいち止まる必要がない。こんなのが1.5万で買えるのだから,技術の進歩には頭が上がらない。

当日のお昼――別名・長距離ライドの一番の楽しみ――は,通りすがった民宿兼定食屋さんにて。私はワカサギの天ぷら定食,Iくんはウナギ。

ところで100kmも炎天下を走っているのだから当然丸焦げである。日焼け止めの効果も虚しい。

あまりの暑さに当然のごとくヘバリながら,ちょうど100kmのコースを走了(という単語があるか知らないが)。

かすいちは獲得標高もほぼ無い平坦なコースで,かつ舗装もしっかりしていて走りやすいので,結構好きである。

月詣で

私は御朱印集めが趣味なのだが,御朱印がなくとも神社にお参りするのが好きである。おみくじも好きなのだが,神社に寄る度引いていてはおみくじ一回分の効力が薄れてしまいそうで――もう少し感情的な言い方をすると,悪い運勢を引いたときにあたかも良い運勢を狙って「引き直す」ことを諌める自戒として――おみくじは基本的に毎月一度だけ,と決めている(自分なりにはとても現実的なルールだと思うのだが,同じことをやってる人には出会ったことがない)。
毎月初めて神社に寄ったときは1ヶ月分の気合を入れておみくじを引いて,月内はもう引かない。旅行先などでめったに来られない神社などであれば例外も認める。そんなマイルールでここ数年やっているのだが,それでも毎月自然におみくじを引くことになるくらいには神社をよく訪れている。

ということで7月のおみくじの様子をば。2024年は調子が良くて(?)大吉が続いている。なにかいいことがあるといいのだけれど。

ついでなので神社絡みでもう一つマイルールを披露すると,「お賽銭で投げる硬貨は,そのとき持っている小銭の中で一番上位のもの」も運用中だ。運悪く500円玉が入っていると,ちょっと損をしたような気になるが,ちょっとしたゲームのようで楽しい。

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