2024 年9月に思っていること

  • 2024-09-15
  • 2024-09-15
  • 雑記

猛暑の8月が終わって,残暑の9月が始まる。
四季ほどではないにしても月が変われば空気の違いをそこはかとなく感じるものだが,この感覚は果たして「先人の絶え間のないチューニングによって,『大体30日くらいで〇月なるものを規定すると感覚に合う』が見出された」のか,「『月替り』という意識がむしろ体感する空気への感度を変化させている」のか,どちらが芯を食った想像なのだろう。

そういえば月ごとの日数が31だったり30だったりするのは何故なんだろうというのを知らなかったので,まずはChatGPTに訊いてみる(こうやって検索体験はぬるっと変わっていくのだろう)。

曰く:

月ごとの日数に違いがあるのは、カレンダーの歴史的な発展と関係しています。現在使用されている「グレゴリオ暦」は、ローマ帝国時代に制定された「ユリウス暦」に基づいており、さらにそのルーツは古代ローマのカレンダーに遡ります。
以下がその日数の違いの理由です:

  1. ローマの伝統と月の名称:
    • ローマの暦には、もともと10か月しかありませんでした。この10か月は、31日か30日で構成されていました。後に2か月(1月と2月)が追加されましたが、日数のバランスが崩れました。
  2. カエサルの改革(ユリウス暦):
    • 紀元前46年、ユリウス・カエサルが暦を改革し、現在の12か月の形式を採用しました。この時、1年を365日とし、閏年を設けて4年ごとに366日とすることが決められました。月の長さも31日、30日、28日(2月)のパターンが決まりました。
  3. グレゴリオ暦の調整:
    • 16世紀に導入されたグレゴリオ暦では、ユリウス暦のズレを修正し、現在の形に近づけましたが、月の日数自体は大きく変更されていません。
  4. 31日と30日の違い:
    • 31日ある月(1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月)は、ローマの王や指導者たちが特別な意味を持たせるために選んだ月です。7月(ジュライ)はユリウス・カエサルに、8月(オーガスト)はアウグストゥス帝に由来し、それぞれが自らの月を31日にしたという説があります。
    • 2月は元々の暦で最後の月であり、またローマでは不吉とされたことから、日数が少ないままとされました。
      このような歴史的経緯が積み重なり、現在の月ごとの日数の違いが生まれました。

なるほどなぁ。
そういえば,8を意味する“Oct”(オクトパスとか)が10月なのは後で1月と2月が追加されて序数がずれちゃったから――というのをずいぶん昔に聞いて忘れていた。なんか人間臭くて好き。

2024年8月

兄妹関西旅

普段はあまり積極的に旅行には出ない質だが,2泊で関西方面へ遠出した。道連れはまさかの妹である。そういえば二人で旅行するのは初めてかもしらん。
我々二人の旅の終着目的は大阪にあるのだが,そこに直行直帰するのは味気ないということで滋賀発京都経由で大阪行きを敢行した次第。

1/3日目

まずは出発地の彦根から。実は数年前にも単独で同様のコースをたどったことがあるのだが,その時に利用させてもらった東京発彦根着の深夜バスは就航を終了してしまっており,あえなく新幹線で向かった。
ほぼ始発の新幹線に乗って行っただけあって,ひこにゃんのシフトからは外れている(そういえば前回もそうだったな)。とび太くんを見ると滋賀県を感じるのは,『翔んで埼玉』の影響だろうか。

最初から行軍計画は余裕がなく,天守を急いで見てからすぐに次の目的地へ。彦根城は計30分くらいの滞在であった。

次はいきなり旅の大きな目的の一つである,彦根の近くにある多賀大社。実は血の繋がる家名に「多賀」があり,一説によるとこの神社に由来があるとかないとかで個人的には折に触れて参拝したい神社ベスト1位がこの多賀大社。(同じ血の)妹も興味を持ってくれたので,一緒に来た。
ちなみに前回単身で滋賀旅行したときの目的地も多賀大社だったので,私は2回目の参拝である。

大変運がいいことに,この日の夜から「万灯祭」というお祭りが開催されるそうで境内ははても賑やかなハレの空気。願わくは夜にも再訪したかったが,残念。いつかまた来る機会もあるでしょう――と楽しみを未来に先送るのは私がよくやる言い訳の一種だが,自分ながら結構気に入っているライフハックである。

多賀大社

古くから「お多賀さん」の名で親しまれる滋賀県第一の大社です。日本最古の書物「古事記」によると、この両神は神代の昔に、初め…

そのあと拝殿でご祈祷をしてもらい(他の神社ではついぞお願いしたことがないが,多賀大社は前述の通り特別である),実家の両親も多賀大社ならば御朱印が欲しいと言うので,自分用と合わせて2冊購入。
多くの気をもらって,次の目的地である近江八幡へ移動。

近江八幡では,勧めてもらった水郷めぐりもチャレンジしたかったが時間が合わず断念。ただ船頭のおっちゃんが大変気のいい人で色々と話をさせえてもらったが,5月くらいが桜もあって一番おすすめの季節だとか。次はその季節を狙って来たいな。

水郷めぐりは叶わなかったが,近くにある「ラコリーナ」というバウムクーヘンの聖地みたいな施設へ行った。
めっちゃジブリみあるなと思ってあとで調べたら,やはり同様の感想を抱く人が多いみたい。酷暑の日だったが,施設内は無料で日傘の貸出などもあってありがたい。

ラ コリーナ近江八幡 | たねや

たねや クラブハリエのフラッグシップ店、ラ コリーナ近江八幡はお菓子と自然をお楽しみいただける施設です。ラ コリーナの楽…

お土産も充実しているが,そもそもがバウムクーヘンは生菓子なので日持ちしないのが恨めしい。会計レジの向こう側がバウムクーヘン工場(?)になっており,なかなか壮観。

ラコリーナを離れて,いよいよ初日のクライマックスを飾りに草津駅からバスへ乗り待ち合わせ場所へ。向かうは人生初のパラグライダー体験だ。
お世話になったのは「MPG琵琶湖」さん。

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日本最大の湖、琵琶湖 (滋賀県) の大空をインストラクターといっしょにモーター・パラグライダーで飛びませんか?MPG琵琶…

お願いした「ロングコース」は25分くらいで南湖の半分くらいを縦断し琵琶湖大橋の直前まで行く。自分で少し操縦をさせてもらえたり,最後にアクロバット飛行をやってくれたりとめちゃくちゃに楽しいアクティビティだった。
インストラクターの方が自前のGoProで撮影もしてくれるので,記録にも残るいい体験になる。高いところが苦手でない方全員におすすめしたい(ただ,確か上空500mくらいを飛んだのだが,それくらいの高さになるとまるで眼下に地図を見ているようで高所的な怖さはないので安心されたい)。

1日目の夕食は近江牛のステーキ重。パラグライダーの方が守山駅でおすすめのお店を教えてくれたのだが,激うまい。
こうやって地元の方にご飯を教えてもらうのも旅行の醍醐味である。

Steak&Grill OKAKI守山店 · 〒524-0041 滋賀県守山市勝部1丁目1−17

旅の必需品といえばGPSライフログ(私が愛用しているこのアプリはAndroid版しか提供されていないのだが,メインのiPhoneに加えて2台持ちするほど気に入っている)。
盛り沢山だったが,変な待ち時間もなく時間隅々まで楽しめたのは運が良かった。暑さは置いておいて,好天にも恵まれてありがたい(旅程3日中でこの日が一番晴れていた)。

2/3日目

2日目は琵琶湖大橋の徒歩横断からスタート。
この日も多少雲が多いが大変暑い。妹と二人揃ってジーンズで来てしまったため短パンにすれば良かったねと後悔するももう遅い。

琵琶湖大橋は全長1.5kmほどなので30分くらいで歩ける。道中何があるわけではないが,見果てぬ水平線を背景にこんなに長い橋を渡ることはそうそう無いので,ただ歩くだけで楽しい。
ガスっていて北湖の果ては見えない。冬の日なら見えるのだろうか。

湖西エリアに入ったら,最後に比叡山延暦寺経由で,京都へ向かう。
比叡山の展望台から最後に望む琵琶湖の南湖。いよいよ滋賀満喫の時間もそろそろ終わりである。今朝渡ってきた琵琶湖大橋が微かに見える。

延暦寺の国宝・根本中堂は大掛かりな改修中(見方を変えれば,改修なんてレアな時期に来られてラッキーとも言える)。内部の撮影はできないので,記憶に刻み込もうと思い切り深呼吸してきた。
御朱印ももらった。お寺の御朱印は神社に比べて力強い筆致のものが多く,その達筆で御朱印帳の濃度が上がる気がして好きである。

ところでここまで立てていた旅程は別名「比叡山以降は優柔不断に行こうぜ」プランであり,つまりこれ以降はノープランだったのだが,妹の「宇治の平等院行ったことない」の一声でめでたく行き先が決定した(私も中三の修学旅行以来行ってないのでちょうどよかった)。

比叡山から宇治へは結構な大移動だったが比叡山から京都駅まで直通のバスがあり助かった。鳳凰堂に着いたときにはあいにく内部の拝観時間は終わってしまっていたが,それも旅行らしい。夕方&ちょっと曇り空(実はこのあとに雷雨)だったので,湖面反射鳳凰堂は残念ながら不発。

代わりにと言ってはなんだが,とんでもなく達筆の御朱印をもらった。過去一達筆な一枚かもしれない。
受付のところに「御朱印書いてるところの撮影禁止」とあったが,確かにこんなに美しいものがすらすらと形を為す経過は記録に残したくなるのも分からないではない。

そのあとに襲来した突然の雷雨をなんとかやり過ごし,大阪へと向かう。
実はこの旅の目的地は大阪,具体的に言うと大阪万博のボランティア研修を受けるためであった。妹と二人で応募したところ幸い二人とも抽選に通ったのはよかったが,研修がまさかの大阪現地開催のみ(次回以降はオンラインとな)。
研修自体は1時間くらいだったので,さすがにこのためだけに往復の新幹線を予約する気にならず――こう考えると,滋賀京都も楽しめたのも万博のおかげである。

2日目の夕食は大阪なので安直にたこ焼き。うまい。語彙力が足らない。うまい。

蛸家 船場本店よこ店 · 〒541-0059 大阪府大阪市中央区博労町4丁目7−3

この日もよく移動した!

3/3日目

最終日3日目はユニバへ!
妹の完璧なプランニングのおかげで絶叫系ライドは全部乗れたはず。ハリポタのが一番面白かったな。よくもまぁ熱中症にならなかったなという感じの暑さだった(実はなってたのかもしれないが)。

という感じで旅の終わり。

ついでに再掲。

Unconditioned Air

楽しかった旅行から帰ってきて家に着き,絶望した。エアコンが壊れていた。2017年製の機体なのでそんなに古いわけでもないのだが,折悪しく,本当にタイミング悪くお亡くなりになったらしい。
持家なら買い換えれば済む話だが,賃貸故にそうもいかない。急いで管理会社に連絡を取ったところ,なら修理ではなく交換しましょうとなったのは大変ありがたい。が,お盆時期に直撃したために工事日程が取れず即交換とはならない,と。

天を仰ぎたくなるというのはこういうときのためにある言葉なのだろう。管理会社との連絡にも日数がかかっていたので事実上1週間超をエアコン無しで過ごす羽目になる。

喉元過ぎれば熱さを忘れると言うが,当時茹だった頭で「私が室内で変死したときは原因調査に役立ててほしい」と考え撮っておいた写真がある(もしそうなっていたならいたで死因は明白なのだが)。こいつを見てほしい。

この過酷な環境のなか数日粘ったのだが,日中は出かけていれば涼は取れるものの寝苦しくて仕方がない。最中に誕生日があったので,自分へのプレゼントはエアコンという言い訳でその日はホテル泊したのだが,さすがに1週間泊まるのはなかなか気が引ける。
独力でなんとかしたかったが,背に腹は代えられないので結局実家に避難させてもらった。忘れていたが,エアコンのある部屋のなんと快適なことか。文明万歳。

財布エイジング一周年

それでも世界はループ!

最近,思考を言葉にする機会を失しているのではないかという焦燥がある。「名状しがたい」という形容詞の代わりに「なんというか…

でも書いたのだが,シカゴを去るときに自分お疲れの意味を込めて少々高級な財布を買った(シカゴにはシェルコードバンという高級革で有名な「ホーウィン」というターナーがあり,そこの財布;こういう機会でもなければ買わなかっただろうな;自分へのシカゴ土産はこれくらいである)。

革色はナチュラルを選んだのだが,それはもちろんエイジングを楽しむため。1年位が経過したので,途中経過を観察して未来の楽しみを増やす儀式をしてみる。

これが1年前,購入時点。

これが現在。

順調に傷がついて馴染んてきている感じはするが,色としてはそこまでエイジングが進んだ気はしない(少し赤みが増してる?;悪い意味でちょっと傷んでる気もするのでクリーム塗ろうかな)。やはり人生をかけて一緒に歳を重ねていかないといかんな。

ちなみに,購入時に見て楽しみにしていたお店公式の紹介動画がこちら。こんなに使い込んでみたいものだ。

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