前回,3月の終わりに書いたエントリーでは「年度末感が無い」ということを言ったのだが,いざ2025年度が始まるとやはり年度の変わり目を実感する。それは会社における組織変更だったり仕事上の区切れだったりするのだが,意外と無視できないのは植生だ。
気温が変わり,空気が変わり,目に見える草花も変わる。花の名前もよく知らない私だが,それぞれの季節に綺麗な景色があるのは幸せなことだ。
――というところまで4月末に書いて,息絶えていた。
5月も終わりを迎えんとしている今,蒸し暑い日々に辟易としながらも本格的な夏の前に外に出なければ,という後ろ向きの積極的な気持ちにもなってくる。
2025年3月
水やりチェッカーの導入
1年前,なんとなく始めてしまった観葉植物の育成だが,最近はちょくちょくと種類を増やしつつ趣味と言えるものになってきた自覚がある。
植物の育成といえば,問題となるのはやはり水やりで,植物を枯らしてしまう原因といえば一に水やり,二に水やり,となるほど奥が深そう。
育て方を調べると,春から夏は〇〇の頻度で,冬の間は〇〇で――となりと書いてあるのだが,昨今の四季ならぬ二季の季節感や,屋内で育てていることを考えると鵜呑みにはしにくい(し,頻度を厳密に考えるのも正直面倒くさい)。もうちょっと科学的なやり口はないのかしら,と考えていたら,こんなものを見つけた。
植物を、もう枯らしたくないあなたへ。適切な水やりタイミングを「色の変化」でお知らせ。電池を使わないから、鉢に挿しておくだ…
使い方は至極簡単で,土に差しておくと土壌中のイオンバランス?を見て水やりの時期を教えてくれるというもの。原理は違うだろうが,体感はリトマス試験紙ぽい使い方(懐かしい)。
サイクリング再開
春は自転車。やうやう暖かくなる気候に当てられて外に出るにはいい時期だ。久しぶりに半袖半ズボンで出かけられる事自体にワクワクを抑えられず,近所の川岸へチャリを漕ぐ。
やはり自転車は水辺を走るに限るね。
ところで,春は自転車,と書いて思い出したのだが。
「『春は揚げ物』と書いてクスッとなるのが教養」という使い古されたネタがある。「春は揚げ物」の字面自体の面白さについては賛否あるだろうが,なくても大抵の場合は困らないけど物事を独りでに面白くできるという含蓄についてはとても的を射ているなと感心してしまい,結果よく覚えているネット金言の一つだ。
清少納言もまさか千年後ネットミームになっているとは思うまいに,教養なのか自己満足なのかダジャレなのかわからないが,私も(遺伝子のごく僅かくらいは共有しているかもしれないし)ご先祖様に仮託させてもらったことにしよう。
科博特別展『古代DNA』
上野にある国立科学博物館,通称かはく,の特別展が好きで,日本へ帰国してからは特別展が開催される都度行っている。今回の特別展は「古代DNA―日本人のきた道―」,読んで字のごとし,遺物からわかるDNAをもとに「日本人」のルーツを探るという展示。
やや話は変わるが,日本人と同じく(?)「日本語」にも特異性があり,世界の言語をグループ分け(昔聞いたことのある「インド・ヨーロッパ語族」みたいな)すると日本語は正体不明の言語となるらしい。
アホみたいな感想だが,自分のルーツが謎含みというのは単純に興味深い。ということで,勇んで観覧してきた。
ところでその日は3月30日,今年の桜は遅めといえどさすがに満開間近の様相で,上野公園は人いきれに咽返るほど。
ただ,こんなに綺麗に咲くのだからさもありなん。
ふと,桜はなぜこう目を引くのかと思いを馳せる。新生児微笑ではないが,人の赤ん坊は「他人の庇護欲を掻き立てるために」可愛いのだ,という逆説的な論もあり,桜も実は同じではないか。とはいえ自然淘汰の文脈では物事の理由は全部それで語れてしまう気もするけれど。
乾通り一般公開
残り短い桜の季節を最大限楽しむためとなれば,皇居は乾通りの一般公開も参加しないわけにはいかない。春は桜,秋は紅葉を楽しめる。ちょっとした非日常がお手軽に味わえるので,なんだかんだで都合が付けば毎年行っている。
2025年4月
東京港野鳥公園
割と近場にあるのだが行ったことのなかった公園に,「東京港野鳥公園」がある。そこかしこにバードウォッチングのスポットがあり,子連れの散歩にも楽しそうな空間。
入場料300円の有料公園なこともあり,人もそこまで多くなくのんびりした時間を過ごせる。
バードウォッチングがメインの公園だが,水中生物の観察のために干潟が用意されているなど,小学校の社会科見学にはもってこいという感じのスポット。
中距離サイクリングしたくなったときの行き先としてはうってつけ。また行こう。
大阪万博ボランティア
妹と二人で参加している大阪・関西万博のボランティア。いよいよ開幕となり,その初日から2日間のシフトを確保して大阪へと向かった。
初日は雨がしぶく寒空の下にもかかわらず,さすがに入場者が多い。事前準備を怠り,下手をしたら入場者よりも知識が乏しい状態で参加してしまったのだが,一緒に組んだボランティア仲間の人たちがとてもいい方ばかりで,色々教えてもらいながらお客さん対応をさせてもらった。
東京に住んでいるとなかなか大阪万博は雲の上というか新幹線の先というか,とにかく現実味を持って捉えられないのだけど,やはり現地に行くとその雰囲気と空気がよくわかる。メディアは色々言うし,実際問題は多くあるのだろうけど,中の人たちは基本的に善人で頑張ってるのになぁ,批判ばっかりせんくても,と思う。
会場ボランティアの人は,活動前後にちょっとくらいは会場内を散策してもいいと公式に認められており(実際のお客さん応対にも役立つし,という理由),東京在住の身からすれば大変ありがたい。2日目は初日と打って変わって天気もよく,ガンダムもよく映える。
旅の道連れたる妹がいるおかげで,夕飯も粉モン巡りできるので助かる。6月にもシフト申請しており,3連勤する予定。梅雨の恐れはあるけども,夏になるととんでもない酷暑の予感なので,この時期の気まぐれな好天を期待するしかない。
日経コンサート
月額4000円は高いなぁと思うのだが,社会人になってから日経電子版を契約している。なんだかんだで一日数回は見ているし,見かけたニュースの詳細をちゃんと知りたいなと思ったときにGoogle/Twitterで検索するよりも満足度が高いので,4000円は絶対的には高いのだが,相対的には妥当な金額と感じる私もいる。
最初から話が逸れた。
その日経(電子版)を契約していると副産物的に嬉しい特典として,Club NIKKEIという読者サイトで懸賞に応募できるというものがある。
日本経済新聞読者限定のサービスサイト。豪華プレゼントへの応募、限定セミナーへの参加、経済動画視聴など多くのコンテンツをご…
懸賞は毎月10弱あり,音楽コンサートや美術展の招待券,献本などがメイン。いままで本は何冊か当たったことがあるのだが,今回は珍しく音楽コンサートが当たった。世界的奏者のチェロリサイタルだそうだ。
当然私はチェロの心得どころか音楽全般よわよわなのだが,当たったとあればありがたく聴きに行く。
大手町にある日経ホールにて。さすが日経新聞,いいところに不動産持ってますね。
夜の大手町,しかも結構遅い時間ということで,人が消えた東京駅周辺は目新しい寂しさが目に楽しい。
東京駅の近くに住んでたら毎日でも散歩するのになぁ🫠
棒ノ嶺
私が御岳山の次に好きな山,棒ノ嶺。通称・棒折れ山。飯能からバスで40分近く行ったところにある,標高969mの初心者向け低山である。麓には名栗ダムをたたえ,水辺と山欲を一処で味わえる涼感スポットである。
来るのはもう,5回目くらいだろうか。初めて来たのはあろうことか台風の翌日で,途中の沢が増水していて泣く泣く引き返した覚えがある。
この日のダム水位は結構低め。多いときは,このダムの排水口(?)のところまで水位があった。
棒ノ嶺の真骨頂,沢登りのコース。4月とはいえ,触れる沢水には冬の冷たさが残っており気持ちがいい。
そして頂上。今回始めて春に来て知ったのだが,山頂に桜が植えられていて大変見事。片道2時間くらいかかるコースなのに花見客が大勢いて,賑やかな雰囲気にこちらも楽しくなる。
下山後は近くにある「さわらびの湯」で温泉。
物販コーナーには飯能を聖地とする『ヤマノススメ』グッズが置いてあった(前にもあったかなあ?)。実は私ヤマノススメ結構好きなのだが,このグッズは温泉仕様でキャラの露出が高め……。変な誤解を受けそうで購入は見送ってしまった。もっと普通のキャラグッズだったらよかったのにな。
Global Close Your Rings Day
Apple Watchが発売開始から10周年なんだそうで,記念するイベントが4/24,開かれていた。
イベントは大きく2つあり,
- Activityで3つのリング(Move, Exercise, Stand)をクリアすると限定バッジ(アプリ上)がもらえる
- Apple Storeで限定ピンバッジを配布
とのこと。数日前にニュースでこのイベントを知り,当日はテレワークだったのだが満を持してランニングにも行って無事にデジタルバッジを獲得した。
しかし,2つ目の物理ピンバッジがもらえるということを知らずにいて,翌日(4/25)にTwitterを見て知るという片手落ちな私。仕事を終えたあと急いでApple Storeに向かったが当然配布終了済み。そのまま消沈のまま帰宅した。
で,翌日(4/26)にあらためてTwitterを見ていたら,Apple Store渋谷ではまだ少量配布が残っているというポストに目を疑った。配布開始から丸2日立っているのに……? と思ったが,万が一もあるしなと思って行ってみたら,本当にもらえた。まじかよ。
部屋のピンバッジタペストリーがまた一つ賑やかになって嬉しい。
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