2013年を振り返ってみた

行く年に思いを馳せるのも大事なことなんじゃないかと思いますね。今年は妹が受験年なんで紅白も見ず,あまり年の瀬感はないのだけど,やはり1つの節目として,2013年に別れを告ぐべく書こう。

私の2013年

2013年は激動の1年だった。これ毎年言ってる気がするけども(去年まではbloggerやってなかったからtwitterとかでこういうことまとめた気がする)。

まず1つに,私の大学は2年の冬学期から専門課程が始まるというトンデモカリキュラムのおかげで「機械情報」っぽいことをやりはじめてから1年くらいしか経過していない。去年の今頃はまだC言語すら覚束なくてポインタって何なの? って言ってた気がする。

どこかで書いた気がするけど,私は大学入学当初行くだろうと(漠然と)思ってたのは「機械工学」だったのね。パソコンなんてほとんど触れたこともなかったし,モノ作りはなんだか楽しそうな響きがしたから。小さいときにプラモデル作りまくった,とかはないんだけど。

それが,大学入ってからの友人の影響でPCに触れることが多くて(ついでにサークルもweb関係),いつの間にかそういう分野に興味が移っていった。1年生の夏学期にはTeXに没頭して,どんなに短いレポートでもTeXで書いた覚えがある。プログラミングなんて何もできなかったけど,インタプリタっぽいTeXをやるにつれ,プログラムになおのこと興味を惹かれたんだ。

一応,C言語の入門書も買ったけど,とりわけ開くこともなく時は過ぎ。

そして今になって思えば決定的な出来事(当時は全くそんな気がしなかったけど)が,2月末に購入した初Android,ISW11Fとの出会い。PCすらろくに触れないのに,初めて触れたオープンソースのAndroidという世界。毎日アプリを探しまくって,しきりに感動していた。電子の世界の,思ってもみなかった広さに。

2年の夏学期になり,プログラミングの演習をかの友人と一緒に履修した。これを以て私が初めて触れた言語はなんとPythonとなり,初歩の初歩から友人に教えてもらいながらなんとか乗り切った。今となってはもうPythonは書けないけれど,密かな願望を実行できたという意味ではこの学期はとても大きな意味を持ったのだろう。

そして私は機械情報工学科へ進学した。2012年9月のことである。

学科の最初は機械工学っぽい流体とか材料とかの授業に混じって,ソフトウェアの演習もあった。言語はC。ここでほとんど初めてプログラミングを経験した。……ここまで2012年の話。語ろうと思っていた2013はようやくここからである。

思い起こせば2013年最初の大きな出来事は1月のNexus7購入であった。上述のISW11Fにもガタが来ていて,到底スマートなAndroid生活を送れてはおらず,耐えかねてタブレットを購入した(PadFone2が発売されたのがきっかけだった)。

それで再びAndroidに取り憑かれ,春休みにはアプリを作ってみようと思い立った。Javaの入門書を数冊購入し,サンプルのAndroidアプリも作れた。

そしていざ本格的なアプリを作ろうとして,題材にTwitterクライアントを選んだ。これは今になって思えば大失敗で,ろくにJavaすら触れていなかった私にオブジェクトを多用するクライアント製作は荷が重く,さらにAndroid初心者にFragment多用型のクライアントは難しく。……結果として挫折したのはこのWills3にも何度か書いた気がする。

ああそうそう,このWills3を立ち上げたのもアプリ開発に踏み切ったことがきっかけだった。

4月。ABCで知った,日本Androidの会ロボット部の勉強会に参加した。こういうイベントに参加するなんて昔の自分じゃ考えられなくて,積極的になることは大事なあって実感した。

その矢先,敬愛していたヤマグチノボル先生が亡くなった。4月11日,大学の講義中にTwitterでこのニュースを見たときには目の前が真っ暗になって,涙こそ零さなかったものの板書はにじみ,その先一週間ほどなにも手に付かなかった。今でもふとした時にこのことを思い出し,悲しくなる。だから,木曜日は嫌い。

5月6月は瞬く間に過ぎていって。確かこの時は学科でスターリングエンジンを作っていたんだっけ。モノ作りを一から味わう機会はほぼ初めてで,得るものは大きく,またこの学科に進学して良かったと思えた演習だった。

7月。初めての白ロム機,IS12M RAZRを購入した。あと,艦これにハマった。おかげで期末試験が大変なことになった。

8月。今年を思い返して大きな節目となった,20日間のインターンシップが始まった。守秘義務があるのでなにをやったかは言えないんだけど,プログラムを書かせてもらえて,実験もできて,充実した期間だった。

9月。楽しくもあったけど地獄のようなスケジュールで進んだインターンも終わり,プログラム欲が湧いた結果満を持してAndroidアプリ製作を再開した。お題は挫折したTwitterクライアント。前回の挫折を乗り越え,TLの表示,ふぁぼの実装……など基本的な機能は完成した。が,本格的なアプリを目指そうとするとやるべきことが多すぎて,ひとまず先送りにすることを決定。基本的なAndroid開発がまだまだ身についていなくって,やろうとしたこと一つ一つに対してものすごく時間がかかっていたから,というのが一番の理由だ。成長したら,再挑戦するつもり。

10月。学科で出す学園祭の出し物の一つとして,私と友人で作ったアプリを出すことになった。しゃかりきになってコードを書き,1週間程度で人に出せる程度のものを作った。こちらにも書いたけど,この実装が実は私の中で大きな自信になって,その後のAndroid生活を加速させたのは間違いない。

11月。ゼミでもAndroidアプリを製作することに。詳細はおなじくこちらに書いてあるが,ここまで立て続けにAndroidに触れられるのは幸せなことだ。

また,神機Nexus5を買った。結局開封の儀をWills3に載せることはなかったけれど,今年のベストバイは間違いなくこのNexus5だね。

11月29日には『エストポリス伝記』などで有名なネバーランドカンパニーが倒産を発表。ヤマグチノボル先生ほどではなかったが,これも目眩がするほどショックな出来事だった。

12月。初めてPlayストアにアプリを公開した。今年も終わるかというときにこのアプリを思い立ち(クリップボード拡張自体はよく見るアプリだけど,置換機能はエディタ以外ではあまり見たことがないなあ),水金で実装(木は学校に持って行っているPCにプロジェクト同期を忘れていじれず),土曜日丸一日をかけてデザインを直した。強行日程で正直バグだらけだったけど,ひとまず公開にこぎつけて,学科の人たちにもたくさんコメントもらえて感動した。競い合い,あろうことか褒めてもらえるなんて良い環境にいるなあ私は。

また,Wills3には書いていないが,日本Androidの会 学生部さんの主催した勉強会に参加させてもらい,開発者の卵の人たちに多く会えたのはとても刺激になったし,Android関係ないところでもそれぞれの人の考え方に考えさせられ,やる気が出た。

次回の勉強会にもお邪魔したいと思っていて,実は私自身も学生部のスタッフになれないかしらと目論んでいたりいなかったり……。まあ,次回お会いしたときに少し口に出してみようかしら。

私の2013年はこんな感じ。途中からはWills3の過去エントリを見ながらの進行になってしまった。正直まだまだやりたいことは山積みで,できないことも山積みで,でも一年を通じて感じたやる気はまだ冷めてはいないから。

来年も,多様なことに挑戦しようと思います。来年は良い一年になると良いなあ。
以上,ひとまずは直近,妹の受験を応援してる私なのでした。

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