読了『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』

2018/09/01読了。
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最近,読書を生活の中に取り込もうと意識するようになった。本当はあまり「意識」しなくても読めればいいのだが,まぁ最初はこんなものだろう。

意識して読み出すると1週間に1冊強は読めるようになるのだが,あまり内容をよく覚えられないのが悩みである。

「この本面白かったよ」
「どんなところが?」
「えーっとね……」

こうなってしまうとなんだか残念である。これが本だけならばいいが映画とかでも割とある。思っていることを文章にするのが苦手なのだろうか。人間として欠陥なのかもしれない。

そう思っていたところにAmazonで本巡りをしていたら見つけたので,期待しつつ読む。


帯では,下記の用に紹介されている。

[aside type=”boader”] 本書で紹介する「1%のかけら」を残すための
「それでも忘れない」テクニック群
[/aside]

おお! と期待して紐解いたのだが,ちょっと思っていたのと違う内容だった。

というのも,本書で目標としているのは上記の「テクニック群」を紹介すること,ではない。
それよりももっとメタ的に,「読書はもっと肩肘張らずに呼んでいい」「忘れることで悩むな」「数こなしてればそのうちどうにかなるさ」みたいな,精神論的なアドバイスに満ちている。

読み終わってみると確かにそんな気になるし,事実,楽しもうと思って本を読んでいるのに本を読むことに悩むなんてなんて馬鹿馬鹿しい,とも思えるから不思議である。

「本の正しい読み方がわからない!」と思ってこの本を読んだら,「本の正しい読み方で悩むなんてもったない!」と思わせることを目指す本であるように思う。

そうとは知らずに,間違った意味での「正攻法」を見つけようとまんまと本書を買ってしまった私。食虫植物があーんと口を開けて待っているところをしっかり捕食されてしまった虫のような心地がして,正直悔しい。

が,まぁ読んだ価値はあったのだろうとは思うので後悔はない。

ちなみに,本書の中でも紹介されている手法だが,私の「読書術」はこうして読書記録をブログに書くことである。TwitterとかFacebookではなく,ブログとして固定化して残すことに価値を置きたい今日のこの頃。
皆SNSばっかじゃなくてブログもやればいいのにと思う。


本書のタイトルを見て「お! 忘れない読書法があるのか!」と釣られたあなた。
そんな魔法はないから,そんなことに悩む暇があったらこの本を読んで気持ちを改めた方がいい。

200ページ弱ありしっかり読もうとするとそれなりに時間がかかるが,パラパラめくりながら主旨を汲んでいくと2時間もかからず読めるのではないかと思う。