鑑賞『SUNNY 強い気持ち・強い愛』

2018/09/29鑑賞。
こういう映画はあまり観ないのだが,珍しく興味を引かれたので観てみた。

感想(ネタバレ含む)を開く

90年代に女子高生をしていた世代にフォーカスした作品。私は1991生まれなので10年弱ニアミス。

この映画,主人公の「大人時代(現在)」と「高校生時代(過去)」の2パートが並行して進行するのが面白い。
現在パートは割と着実にストーリーが進む一方で,過去パートは当時の音楽を交えてひたすら騒ぐ。キャッチコピーを借りれば,現在は「青春に再会する」,過去は「青春を謳歌する」仕立てになっている。

感想としては,当然私の記憶に「90年代女子高生」なる青春のページはないので,過去パートは正直共感しにくい。正直ストーリーも突発的すぎて置いてけぼりに感じた。意地の悪い言い方をするとご都合主義的展開だった。このシーン不要じゃね? とか思っちゃう……。
とはいえ,人間の物語(を模したストーリー)なので,全ての行動に理由を求めるのも野暮だよなぁとは思う。こういう系のヒューマンドラマを見るときの私のスタンスが多分間違っているのだろーね。

ただ,現在パートはなんとなくわからなくもないという感覚を持った。まだ20代だけど。
気がつくと日常に追われている——そんなことに対する漠然とした危機意識がある。

公式サイトでは絶賛されているけど,私はそんなに号泣するほどでもないかなぁと残念ながら冷めた感想。私の感覚が狂っているのだろうか? とちょっと不安になる。

***

最近,映画を観ていて感動することがめっきり減ってしまった。感受性が死んだのか,たまたまアタリが悪いだけなのか。
そもそも何を求めて映画を観るのか? という自問自答をせずに映画を観ていること自体が典型的な受動的娯楽であって,ちょっと時間がもったいない。

とはいえ毎週のルーチンとして映画はどんどん観ていきたい。感受性も磨きたい。

感想を閉じる