新年あけましておめでとうございます,と言うのに違和感がないのは1月のいつまでだろう。少なくとも月末に差し掛かった今言うと違和感の塊であるし,言ってしまえばブログという非同期メディアで時候の挨拶自体がそもそもそぐわない。それでも尚言いたい,それが新年の挨拶。
年始には新年っぽいこともいくつかしたし,すでに懐かしくもなることにTime fliesを感じるのだが,それは来月のブログにでも書こうかしら。
2024年11月
初心者ドライバー研修
私は免許取得以来の筋金入りのペーパードライバーなのだが,この「筋金」は裏返せばコンプレックスに近いものになっている。旅行に行ったとき,行きたい山/湖があるとき,いつか家族ができたとき……,都内に一人で住む限りは全然困らないのだが,いつまでも運転できないのももったいない(実際,アメリカに行っている最中も運転できたら別の楽しみ方もあったのかもしれない,と思う)。
そんなことをずっと思っていたのだが,同じくペーパードライバー道を歩んでいた妹がペーパードライバー講習を受けたら良かった,と教えてくれた。実はアメリカ赴任前にもペーパードライバー講習を受けたのだが,それ以来ちゃんと運転していないのでまた「初心者」に逆戻りしていたのもあり,上記のような人生のコンプレックスを解消できるのなら安いものだということで私もチャレンジ。
妹の紹介を受けて(紹介を受けると少し料金が安くなる)お願いしたのは,「アイリスドライバーズスクール」さん。出張型の講習で,家の前まで教習車で来ていただけるし,講習内容も相談しながら教えてくれる。
東京・練馬のペーパードライバー講習|安い・おすすめ|出張の「アイリスドライバーズスクール」。東京・埼玉・千葉を中心にペー…
3日間コースをお願いし,1日目:基本的な復習(恥ずかしながらだが,矢印式信号の見方から復習させてもらった)をしてから一般道を走行,2日目:近所の立体駐車場で駐車の練習,3日目:高速走行とガソリンの入れ方,あたりを教えてもらった。
走り屋さんがよく集合するという,大黒ふ頭PAでの一枚。
「講習を受けたらなるべく早く自分一人で運転する機会を作ってくださいね(さもないと,また初心者講習を受ける羽目になりますよ)」
と言われたのもあり,2回目のあとに所用で出かけるときはカーシェアを使ってみたし,3回目を終えたあとも運転の機会を作ってみた。まだ苦手意識はあるが,「いざというときは運転できる」くらいの自信はついた。
運転に限らず,とりあえず経験してみて「やればなんとかなるな」の自分なりの限度を体感しておくのは,人生においてとても大事だ。お酒とか,仕事のプレッシャーもね。
大菩薩嶺
このブログの頻出のI君と,年内最後の登山&忘年会。今回行くことにしたのは山梨県は日本百名山の一つ,大菩薩嶺。
朝6時位に都内出発という我々には珍しい早朝出発が奏功し,登山口から登り始めたのは9:30amほど。天気こそ快晴だが,気温は凍てつくよう。まだ陽も低く,登り始めの気温はすでに氷点下である。
道には時折,冬を歌うかのような霜柱。目にも,肌にも,冬山の楽しさを感じながらゆっくりと歩を進める。コース上には尾根道もあり,(おそらく)山梨側の開けた山裾が木々の間から望める。空と影の青と黒とのコントラストが,ぴんと張った空気を体現しているかのようで思わず深呼吸を誘う。
そして頂上。なんと大菩薩嶺から富士山の間は遮るものが何もなく,視界には抜けるような青空と霊峰しかない。気温も低いし遮るもののない風は強いしでとんでもなく寒いのだが,その一幕を切り取った写真は,また行きたいなと思わずにいられない楽しかった思い出とともにあり,また思うようにならない天候等のタイミングに恵まれた幸運に息も忘れる。
なお,私は用意していた昼食を車に忘れるという大失態をかましたのだが,I君は快く糧食を分けてくれる大変いいヤツである(ありがとう)。寒い中食べるカップ麺は最高だよね。
なお,一番高いところは「大菩薩嶺」であり,そこから徒歩20−30分ほど歩くと「大菩薩峠」にたどり着く(ややこしい)。ここには売店やモニュメント,山小屋もあり人の気を感じられる。ここの売店で百名山バッジを売っているのを見かけてしまい,先程の絶景に当てられて買ってしまった。百名山すべてを集められるとは思っていないけど,こういうコレクションは大好きな私であるので,一つの目標ができたみたいで嬉しい。
Moto razr 50 ultra
私のメインスマホはiPhone SE (Gen3)だが,サブ機はAndroidのPixel 6を使っている。PCがMacなのでユニバーサルクリップボードなどの離れがたい機能故メインはiPhoneだが,FaceIDよりもTouchIDのほうが好きであり手も小さいので,小型のiPhone SEは結構気に入っている。ただそれだとカメラ的には弱いし,万一紛失したときなどは大変なことになるので,サブ機としてカメラとワクワク担当のAndroidを併用している次第。
ただこのPixelも販売から3年経っており,処理性能的に困ることは未だにまったくないのだが,買い替え先のAndroid機を探していたのも事実。
そんなとき,ふと見つけたWebメディアの記事で,「Moto razr 50 ultra」の紹介記事を見つけた。
なんとなしに開いた記事だったが,よく読んでみるとこの端末大変良さそうな気がしてならない。開くとタブレット大になる横開き(フリップ型)は,前述の通り手の小さい私にはしんどいが,縦折りならばむしろ今よりもコンパクトになるのでは,という形態上の推しもあるが,アウトカメラのプレビューができるところ,机上で自立するようトランスフォームできるところ……,という「刺さる人にはたまらない変態スマホ」の名を恣にする予感がビンビンにする。
とはいえ日本ではまだまだ普及していない折りたたみスマホ。数少ないレビュー動画を全部見尽くす勢いでチェックして,やっぱり欲しいとなって買った。
あまりにワクワクしすぎて開封の儀をおざなりにしてしまったのでろくな写真が残っていないのだが,今後また紹介することもあろう,とお茶を濁すことにする。
このブログを書いている今で使用1ヶ月だが,大変に使いやすくて困っている(困っていない)。久々に良い端末を持った気がしており,つくづくガジェットとの出会いも運なのだなと感じるところである。
ピンパッジ収集はじめました
大菩薩嶺のピンバッジをゲットしたのはいいが,そういえば家の中にディスプレイする場所を設けていなかったことに思い当たった。今まで旅行するとご当地のマグカップをおみやげに買うことが多く,それも家に大量にあって保管に困っているのだが,ピンバッジも多少はある。それらを死蔵するのももったいないよね,ということで,あらたにピンバッジ置き場を新設した。
今までの旅行先のバッジを刺してみたが,案外ものさみしい。もっと買っておけばよかった,と瞬間的な痛惜に耐えないが,悔いても始まらない。これから集めていけばいいのよ,などと強がりをひとまず吐いてみるが,その強がりが自然に馴染むまでそんなに時間はかからない気がする。
このタペストリーをバッジで一杯にするのが,また一つ人生の楽しみが増えたようで,嬉しい。
東京大賞典
年末の足音が迫るなか,ひょんなことで知り合って以来数年来仲良くしてもらっているSさん(歳上なのでS君とは呼べない)と忘年会をしようとお声がけしたら,ちょうどその日に大井競馬場で「東京大賞典」という地方競馬の一大レース?があるとのことで連れて行ってもらった。彼は日常的に競馬をする人なのだが私はまったく競馬には縁がなかったので,こういう機会でもないと足を踏み入れない場所。
競馬場に入ってびっくりしたのだが,結構広い。てっきり馬場しかないのだと思っていたが,キッチンカーはあるわ,チケット売り場のでかいビルはあるわ,で,意外と広くて驚いた。あと綺麗。
競馬に縁のない私でも聞いたことのある単語,「パドック」。レース前に競走馬がそのコンディションを見せて回る小さいトラックのことだが,大井競馬場ではパドックの目の前にチケット売り場の建物があり,上階から眺め下ろすことができた。ナントカという人気馬のレースだったようで,黒山の人だかりである。
レース中はさらにとんでもない人。群衆,なんて言葉では形容できないほどの過密に,なんとなく抱いていた「競馬はハチマキに鉛筆を挟んだオジサンがやるもの」というイメージがまったくの見当違いであることを知らしめられる。実際,若い人も女性も多くいた。
レース自体は一瞬で終わってしまうのだが,その緊張感を大人数で共有するという場の体験に,確かに独特な心地よさを覚えるのも事実。競馬の楽しさがちょっとわかった気がして,33歳になっても見知らぬ楽しさはたくさんあるのだなぁとしみじみ。そしてそんなことを教えてくれたSさんにも感謝である。
そんなこんなで楽しい午後の時間はあっという間に終わり。忘れかけていた忘年会でもんじゃを食べ,帰宅して息をつくともう年の瀬である。
ちなみに,この日は東京大賞典を含めて5レースの馬券を買った(それぞれ500円ずつのちまい買い方が我ながら私らしい)が,当然全負けなので馬券はありがたくお持ち帰りである。
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