【@仙台】2日目/10日間:海苔ラーメンとカスタマーエクスペリエンス

  • 2017-06-01
  • 2017-06-01
  • 雑記

どうもayijkです。

仙台の 2日目が終わりました。
未だに仕事に慣れないので気疲れもしますが,新しい環境は居るだけで刺激的です。常に新しいインプットがあると思うので,それを10日間という短い期間ではありますがなるべく吸収したいと思います。
いま上で「インプットがあると”思う”」と言ったのは,まだまだ観察力が足りないなぁと思ってしまうからです。
自分の「アタリマエ」を増やすためには他人の「アタリマエ」を吸収するのが1番早いのでしょうが,それは「アタリマエ」ゆえに,なかなか明示的な示唆をもって私の前に表出してくれない気がしてなりません。先輩方の「何気ない気配り」に対して真に学ぶべきは,「気配り」ではなく「何気なく」の方。
気を抜いて漫然と観察しているとあっという間に10日間が過ぎてしまうような危機感と焦燥感が常にあります。今日は幸いにも,いくつかのレベルアップ・ポイントを見つけた(ような気がするので),しっかりと準備をして明日に望みます。

海苔ラーメンに関する考察

突然に夕飯の話題です。
19時半頃職場を辞し,一旦はホテルに戻ってコンビニ飯でも食べようかと思ったのですが,やっぱりせっかく遠出してるのにそれは淋しいなぁと思い直してラーメン屋に行くことにしました。
ささっと食べログで近場の美味しそうなラーメン屋を選択し,「夜の繁華街」ぽいところを歩いていたときのことです。

「居酒屋いかがっすか」

そんな風に話しかけてきた,1人のキャッチのお兄さんがいました。
(あくまで個人的な感想ですが,仙台はキャッチの人数が多いですねー)

今日は居酒屋はちょっと。ラーメン屋行こうと思ってるんですよ。
そう私が伝えると,道を塞ぐわけでもなく,そうですかー,と私から離れようとしました。

「あの,すいません。この辺りで美味しいラーメン屋ありませんか?」
不慣れな土地で,食べログのみを頼りにラーメン屋を選択してしまった後ろめたさというか不安感が私の背中を押しました。ふと,キャッチのお兄さんにラーメン屋を尋ねてみたくなったのです。

「ラーメン屋ですか! そうですねぇ,あっさり系とこってり系どっちがいいです?」
お兄さんはやおら笑顔で話に乗ってきてくれて,それなら,ととあるラーメン屋を教えてくれました。

「”仙台っ子”っていうラーメン屋なんですけど,知らないですよね。こっちですこっち!」
お兄さんもキャッチで忙しいだろうのに,嫌な顔ひとつせず,お店の近くまで案内してくれました。

そこでお兄さんと別れ,辿り着いたラーメン屋はビルの奥まったところにある,なかなか自分では入ろうとは思わないようなお店。お勧めは「海苔ラーメン」だそうです。
親切なお兄さんに感謝しつつ,頂いてきました。

麺が見えないほどの海苔! これを家系ラーメンのスープに浸して,ご飯に巻いて食べると最高なんです!!

——と,このまま終えてしまうとただのラーメンブログです(いつもはそんな感じですが)。

今回,キャッチのお兄さんは「ラーメン屋」という,彼自身にとって全く得にもならないような提案をしてくれたわけです。言ってみれば善意からのおもてなし。
私としてみれば,半ば期待半分で訊いた質問だったのですが,想像以上の収穫を得られました。食べ終わったあとでもお兄さんに対する感謝の気持ちは消えませんでしたし,なんだったら今度あのお兄さんに捕まったら居酒屋行ってみようかな,とそんな気にすらなりもするのです(ちょっと流されすぎ?笑)。

唐突ですが,こういうのを「カスタマーエクスペリエンス」って言うんだなぁと思うのです。
学生時代,キャッチの人に話しかけて店を教えてもらったときでも「親切な人だな」とは思いましたが,働き始めてこそ分かる,アタリマエな親切を実践することの難しさ。
ちょっと前に「お・も・て・な・し」が流行りましたね。2020年直前にもまた再燃しそうですが,その頃には私も少しはそこに近づけているのでしょうか。

ちょっとだけ非日常の街・仙台の素敵な夜にそんなことを思ったのでブログにしてみました。

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