読了『じゃあ言うけど、それくらいの男の気持ちがわからないようでは一生幸せになれないってことよ。』

2018/11/23読了。
[amazonjs asin=”4344427009″ locale=”JP” title=”じゃあ言うけど、それくらいの男の気持ちがわからないようでは一生幸せになれないってことよ。 (幻冬舎文庫)”]

どう考えても女性向けの本であり,同時に私が男であることは疑いようもない。


「DJあおいのお手をはいしゃく」というブログがあり,気が向いたときに読んでいる。
基本的には女性読者から来る(結構ドロドロした)質問にDJあおいが回答していく,というスタイルだが,その問答が爽快極まりなくてクセになる。
質問事態は非常にありふれた内容で,正直見ているだけで「あー」と思いたくなるような苦しいものが多い。
しかし,そのときに抱くそこはかとない嫌悪感の正体を私はうまく言語化できない。

しかしDJあおいは違う。
物事を単純化して捉える「軸」を持っていて,説得力を持ってズバッと切り捨てる。繰り返すが,その洒脱な軸がクセになる。
で,そんなブログエントリーのベスト盤がこの本。2018年2月初版で存在は当時から知っていたのだが,どこぞの書評で目にしたので(&安かったので)買ってみた。

DJあおいのコンセプト的に本書の内容は当然恋愛相談ばかりなのだが,その回答に含まれるメッセージは不思議と性差に依らないものも結構ある。

たとえば「25.恋愛をコントロールせよ」。

たとえば人から「優しい人」と褒められると,その人の前では優しい自分になってしまうものでして。「褒める」ということはその人をコントロールする術のひとつなんですよね。
〜中略〜
褒め合いの欠如から「すれ違い」が生じてしまうわけです。
〜中略〜
「褒める」ことで,
惚れた男をいい男にするのがいい女,
惚れた女をいい女にするのがいい男。
ということです。

みたいな感じ。

なぜだか全くわからないが,赤の他人の恋愛相談を読んでいるだけで勇気づけられるのがDJあおいの不思議なところ。
「恋も人生も楽しむ」ための,一つの考え方を知るに資する本だった。

恋愛に悩んでいるあなたも,悩んでいないあなたも,是非読んでみて。
きっと何かのヒントがあると思うから。