2019/05/27読了。
ずっと読みたくて本棚の一番上に積んでいたのだけどようやく読めた,のだけど,まさか40分で読み終わるとは思わなかった。
私,こういう熱い本大好き。読むのに時間はかからないけれど読み応えはある。
日々の言葉を積み重ねると
本になる。
[aside type=”normal”]はじめに
この本で紹介している言葉は,誰の為でもない,自分が自分を鼓舞するために,励ますために,維持するために書いてきた言葉です。
大部分は,2009年から現在に至るまでの約8年間,私がTwitterでつぶやいてきた言葉に,再編集,解説を加えたものです。
自分にとっては,企画と己を高めるためにやってきた「思考の試行錯誤」の記録ですが,読者の皆さんにどう役に立つか,意味があるのかは,正直わかりません。
[/aside]
私もTwitterを自己鼓舞のために使うこともあるし,それを振り返るとそのまま人生の鏡になる。
もっともそれで一番感慨深いのは,「はじめに」に書いてあるように作者であるし,読者はそれに興味を持ち読む。
末文の「正直わかりません」という率直な一文は押しつけがましくなく,読書の本来的な姿を感じる。
都合よく使え,言葉を
突然だけど,人がどういう言葉を好むかはその人の考え方を端的に示す特徴量になると思っている私である。
——という言い訳とともに,少し感じ入った「奮い立たせる言葉」を羅列する。
- 必要なのは,責任感とホスピタリティ。
- その時点の能力値よりも大事なのは,「失敗したときに何が何でも自力で立て直す」という覚悟と姿勢。年齢は関係ない。自分を追い込む力が一番自分を押し上げる。
- 楽しい仕事をしているのではない。楽しく仕事をしているのだ。
- 「おもしろき こともなき世に おもしろく」「すみなしものは 心なりけり」。楽しく仕事をしている人は魅力的だ。
- 飛躍は卑屈のあとにやってくる
- ブログの投稿順番が前後するが見城徹の『読書という荒野』でも似たような展開がある。結局,人間が一番輝くのは逆境なのに違いない。そう思ってくると楽しくなってくる,気がする。
- ルールや定義などない”伝えたい”という想いが企画書になる。
- よく言われることだが,「プレゼンは相手を動かすためにある」。どうやったら相手を動かせるようになるのか,それはきっと最終的に誰かの熱狂なのだ。
- プレゼンテーションは説明ではなく,物語である。
- 本書の中で一番心に響いた。
- プレゼンはショー。聞いている人をワクワクさせ,共感してもらうための場である。そう思うとプレゼンが楽しくなってこない?
- 緊張させろ。されど萎縮させるな。
- ちょっとチームビルディング的な話。ワクワクさせてくれる上司は,憧れという名の緊張を生みつつも確実に足を前に進めてくれるはず。
- 必要なのは,折れない情熱ではなく,折れても蘇る情熱。
- 一歩進んで二歩下がる。これを途方もなく繰り返すと,いつの間にか前にいる。まるでハッピーエンドな「アキレスと亀」のよう。
- 「肉体は一度死んだら終わりですが,心は必ず復活できると信じています」。
おわりに
冒頭にも書いたが,人は言葉を語るが言葉も人を語ると信じている。
人が言葉を紡ぐとき,そのバックグラウンドにあるパーソナリティがそこはかとなく知れたり,もしくは得体が知れなかったりするから人生も人間も面白い。
「語録」と言えば軽いが,言葉の裏を読むことで少なくとも倍は楽しめると思った本。
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