2019/06/02再読了。ちょうど1年前のGWに買ってその日に読んだのだが,ブログにはしてなかったので読み直した。
漫画やろ,と侮るなかれ。
ところどころに「おじさんのノート」と題した文章ページが挿入されており,それが結構ボリューミーかつ本文以上に示唆に富む。
(これってもしかしたら原作ママなのだろうか?)
内容はというと,一言で言えば「人生の良い過ごし方」だろうか。
決して「良い人生の過ごし方」ではなくて,「良い人生」なるものがなんなのかを模索しながら人間らしく生きてこう,ということを作中のエピソードに仮託して論じている。
対象年齢は正直私みたいな年齢(27)のではなくて,もう少し若い中学生か小学生くらいの,これから人生の大きな船旅に本格的に漕ぎだしていこうというフェーズの年齢層が読んでこそ輝く本だと思う。
とはいえ,作中にも出てくるセリフだが大人の方こそむしろ「たいがいの人が,手前勝手な考え方におちいって,ものの真相がわからなくなり,自分に都合のよいことだけを見てゆこうとするもの」なのだから,私のような人生の1/4の折り返し地点の若輩者が読むのもまた効能あらんや,ということなのかもしれない。
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