【開封の儀】ASUS E203NA-YS02(海外モデル)を購入した|年末のご挨拶

年の瀬にこんにちは。ukaznilです。
いつの間にか2017年も終わりを迎えそうで,慌ただしくも今年を振り返って来年の抱負を整理したいところ……なのですが,残念,そうはいかない事情があります。

というのも,タイトルにもありますが,この度PCを新規購入しました。
私としても本当は2017年を振り返りたいのですが,しょうがありません。
技術者がガジェットを買ったら開封の儀をする。ブログメディアを持っているのであればエントリーを書く。世の中はそういう風にできているのです。ああ,哀れな技術者は買ったガジェットを早速使ってそれは楽しくブログを書くのです。なんて幸せな生き物なんだ。

モバイルノートが欲しい!

突然ですが,私のメインPCはMacBook Proです。2014年モデルの13inch。もう3年近い付き合いですが,私の雑な扱いにも耐えよく振る舞ってくれます。私が作ってきたアプリの内,半分はこいつの世話になってます。
そんなわけで愛情たっぷりに育ててきたmacですが,1つ難点があるのです。
それはやっぱり,重いこと。

今でこそ最新のmacは1kgを切るほどに軽量化されていて超驚きなのですが,しかしお値段は全然軽量化してくれません。

Apple(日本)

かつてないほどパワフルなMacのノートブックとデスクトップ。Appleシリコンの驚異的なパワー、内蔵。MacBook A…

macが素晴らしいPCであることは周知の事実ですが(それは特にデザイナーやエンジニアにとって),そうそう何度も買い換えられる余剰金はありません。というかPCに限らず,ガジェット系は破損以外の買い換えのタイミングが分からずいつも困ります。

また,ノートPCといえど,出先でPCを使うのは単純なドキュメント作成とか発表の時くらいです。外出して開発することなんてめったにありません。
にも拘わらず,私は開発用のPC1台で家も外も過ごしてきました。出かける度,机の上に配線してあるケーブルを取り払って鞄に突っ込むのは意外と面倒なことです。帰ってきてから普段通りの快適な環境を歳セットアップするのも骨が折れます。

そうしていつの間にか,持ち運び用の軽量モバイルノートが欲しくなっていました。外で開発はあまりしないので,この際macでなくても構いません(と言うとMSの人から刺されそうですが)。
そんなこんなで,以下の要求仕様を満たすモバイルノートを探します。

  • 軽量であること。1kg以下が望ましい。
    • 持っているMacBook Proは約1.6kgほどあります。片手で持つのも厭わない程の重量感がベストと考えました。
  • 11インチ,もしくは13インチである。
    • 通勤鞄に入れることもあるので,MAXで13インチです。ただ,重量との兼ね合いで11インチの方がいいのかなと。
  • 低価格であること。5万円以下がいいなぁ。
    • ささやかですが12月のボーナスを頂けたので,そこから購入します(お金に色はありませんけど)。仮に10万を超えてしまうとそれもうmacでいいじゃんとなりかねません。何事も中途半端が一番駄目です。
  • スペックは求めない。
    • ざっくりしてますが,今回のPCはあくまでインタフェースとして考えています。どうしても出先で重い処理をしなければならなくなったら,自宅のmacにリモート接続すればいいんです。最低限,キーボードとHDMIなどのポートがあれば十分です。

まぁ世間一般で言う「ネットブック」とほぼ同じですね。……ネットブックってもう言わないんかな。

候補モデル

上記のような用途で候補を探したのですが,今は信じられないほど選択肢があってビックリしました。
実は3年前くらいにも同様の意図でモバイルノートを探したのですが,当時はWindows機であんまりいいモデルに巡り会えず,「面白そう」という理由でchromebookを購入しました。chromebookはそれはそれで使いやすい端末ではあったのですが,如何せん縛りが大きいのとメモリ・CPUをケチりすぎて快適な使用感とは言えませんでした(デザイン含めとても気に入っているので,いまでもたまに充電してOSアップデートだけはやるんですけどね)。

話が逸れましたが,最近は本当にたくさんの選択肢があります。Windowsでもこれだけ安く買えるってのが驚きでした。CPU・ディスプレイも程よく妥協した普及価格帯の端末が多いのは幸せなことですね。

色々なサイトを参考にさせていただきました。感謝も込めて,以下にリンクさせていただきます。

たくさんの選択肢とは言えど,意外と登場人物の顔ぶれはあまり変わりません。メーカの努力が偲ばれますね……。

結局,購入するのはASUS製のE203NA-464にしました。
11.6インチというサイズ,980gの軽さ,実売価格4万円以下,デザイン,USB等の各インタフェースも鑑みて,一番バランスが良いと感じたためです。

また,以下のサイトで大量のレビューが上がっており,とても参考にさせていただきました。

おふぃすかぶ.jp

「ASUS VivoBook E203NA」の記事一覧です。…

USキーボードがいい!

ここで「あれ,タイトルに書いてある型番,”E203NA-YS02″と”E203NA-464″って別物では?」と思われた方は鋭い……!

そう,購入しようと思った国内モデルの型番は間違いなくE203NA-464なのですが,日本モデルなのでキーボードの配列が日本語配列なんですよね。当然ですけど。
(余談ですが,”464″は4GBメモリ・64GBストレージの意味で,下位モデルにはE203NA-232もあります。464との価格差は5000円程度なのであまり買う意味も無さそうですが……。)

実はこのPC,会社PCへのリモートアクセスにも使おうと思っているのですが,US配列だと多少クセが出ます。そんなわけで推奨されているのは日本語配列なんですが,やはりプライベートでも使うことを考えるとUS配列は外せません。macも,HHKBも全部US配列で統一しています。

ダメ元で,日本ASUSに「US配列の販売はないか」と訊いてみましたが当然外れ。日本国内のUSキーボード愛好家は肩身が狭いのです。

こうなれば,US配列のモデルを個人輸入するしか道はありません。
調べてみると,私が欲しいUS配列の該当モデルの型番は,E12 E203NA-YS02というようです。

気になる技適の話

海外モデルを輸入,となると気になるのが技術基準適合認定,通称「技適」の問題です。
ご存じの方もいると思いますが電波は公共の資産なので,無線機器を国内で使用するためには一定の審査を経て認定を受ける必要があります。これを突破したことを示すのが技適マーク。日本に限らず,世界各国で自国の電波資源を守るため・効率的に運用するために同様の法律が定められています。

本来,これのない端末を使って無線アクセスをすると法律違反となる可能性があります。
このあたりの話は海外のSIMフリーモデルを輸入することが増えてきた数年前から一般の認知度が上がってきたような気がしますね。では国外から来た外国人観光客の使っている技適なし端末はどういう扱いなんだ? とか,調べると結構面白い内容です。
Tojikomorin

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ITmedia Mobile

SIMロックフリー端末を選ぶ際に、必ずチェックしていただきたい項目として「技適マーク」があります。そもそも技適マークとは…

今のところ,個人が使用する範囲で積極的に罰金,とかいう話にはなっていないようですが,違反は違反。悪いことはできないので,人前で使う以上は技適マークは必須です。

一般に,ASUSやDELL,HPといったメーカが,ある端末をマイナーチェンジして世界各国で展開する際には,内部の通信モジュールなどは共通して設計・認定を受けることが多いようです。モジュールが違うモデル毎に逐一審査を出していたら手間がかかるし,生産コストも高くなりますからね。
そんなメーカ側の事情もあり,「アメリカで販売されている海外モデルだから技適マークはない」と短絡的に考えてはいけません。日本だって歴としたIT大国であり,販売当初から日本での展開を念頭に置いていれば技適マークが付与されている可能性は十分にあります。

とはいえあくまで可能性の話。確証は持てません。
困ったときは技術文書を参照します。
によれば,

The Notebook PC with internal modem model complies with JATE (Japan), FCC (US, Canada, Korea, Taiwan), and CTR21. The internal modem has been approved in accordance with Council Decision 98/482/EC for pan-European single terminal connection to the public switched telephone network (PSTN). However due to differences between the individual PSTNs provided in different countries, the approval does not, of itself, give an unconditional assurance of successful operation on every PSTN network termination point. In the event of problems you should contact your equipment supplier in the first instance.

Google曰く,

 内蔵モデムモデルを搭載したノートブックPCは、JATE(日本)、FCC(米国、カナダ、韓国、台湾)、およびCTR21に準拠しています。内部モデムは、公衆交換電話網(PSTN)への汎欧州単一端末接続のためのCouncil Decision 98/482 / ECに従って承認されています。ただし、各国で提供されているPSTNの相違により、PSTNの各ネットワーク終端点で無条件に動作することを保証するものではありません。問題が発生した場合は、最初に機器供給者に連絡してください。

とあるので,恐らく大丈夫そうな気がします(というかGoogle翻訳すごい,ほとんどあってる……)。PSTN=固定電話回線の電話網には繋ぎませんし。

8割方大丈夫だと思いましたが,念には念を入れて,米ASUSのサポートに連絡して,同様の回答を得ました。

As stated in the manual, the device’s internal Modem does meet the compliance criteria for JATE (japan).
So yes, it can be used there. However due some differences between individual public switched telephone networks,
the approval does not give unconditional guarantee that the device will work successfully on every public switched telephone network.
So in other words, it is approved to work in Japan, however we cannot unconditionally guarantee the device will work successfully on every public switched telephone network due to differences with each (PSTN).

曰く,承認はされてるけど環境次第で動作するかはわからんよ? ということみたいです。上等じゃないですか。

これで9割方大丈夫だと思いましたが,更に念には念を入れて,アメリカのサイトから認証シールの有無を確認したいと思います。
このサイトから画像をお借りしました。

…………ムム! うそでしょ,技適ないんだけど。
同じく日本の規制であるVCCIのマークはしっかり確認できるのですが,見れども見れども技適の郵便マークが見当たりません。

これは非常にまずいのですが,実はこの時点でもう発注してしまっていました。だって9割方大丈夫だと思ったんだもの……。

これは手痛い勉強代になったかぁ……と半分諦めながら,到着までの10日間はヤキモキして過ごしました。

ちなみに発注はeBayにて。悪名名高い(らしい)Global Shipping Programを利用して国外配達して貰ったのですが,特に問題なく10日で届いたので悪名どころかいいサービスだなぁなんて感動したモノです。
PC筐体が約3万円,送料と関税で約6000円くらいなので,普通に(JIS配列の)国内モデルを買うのと金銭的には大差ありません。

開封の儀

着荷しました。どきどきと,わくわく。

開封。980gの軽さに驚きつつ,何よりも先に裏返して技適を確認せずにはいられません。

郵便マークあったああああああああああ!!! 上のブログの画像は何かの間違いだったんや!! これでお縄にならずにPCを使えるぜ!

安心したところで全体をゆっくりと舐め回していきます眺めていきます。
まずはキーボード。過言でも何でもなく,このUS配列のために技適関係の危険を冒して輸入したのです。

そういえば,あまり着目していませんでしたが,このPCのヒンジは180°まで倒れます。誰得だ? と思ったのですが,とんでもない。結構変な体勢でPCを打っても大概どうにかなります。これは地味だけどいいスペックです。

そのあと楽しくセットアップして快適に使えています。
USキーボードもモバイルノートにありがちな変態配列ではないのですこぶる使いやすく,本体3万円のPCとはとても思えません。

あ,大事なことを言い忘れました。

このブログもE203NA-YS02を使って書いてます^^

普段はmac OSなのでWin機は久々。会社のPCはWin7ですがこちらはWin10なので設定にはなかなか戸惑いました。
ちなみに日本モデルはWin10 Homeが,米モデルはWin10 Sがプリインされています。Win10 SはWin10 Proに無償アップデートできるので,ちょっとお得かもしれませんね(何が違うのかよくわかっていませんけど)。

ただまぁ実際問題として,macに慣れた人間としてはWindowsの純粋なキーボードショートカットは使いづらいので,一部変更して使っています(Auto Hot Keyとか)。
このあたりの設定もいずれ晒していけたらと思います。似たようなブログはたくさんありますが,私の設定は結構ミニマルにしてるので,結構需要がありそうだと思うんですよね。

それでは,開封の儀はこれにて終了です。

緊張感のある,いい開封の儀だった(技適的な意味で)。

2017年の最後にて

開封の儀と同じエントリーで書くのもどうなの,という気もしたのですが,振り返ってみると過去数年は大晦日にはブログを書いているようでして。

2013年末。

それでも世界はループ!

行く年に思いを馳せるのも大事なことなんじゃないかと思いますね。今年は妹が受験年なんで紅白も見ず,あまり年の瀬感はないのだ…

2014年末。
それでも世界はループ!

年の瀬が迫っていますね。書くネタは多くあるんですが,それをなかなか文字にして起こすのが大変でここまでサボってしまいました…

※2015年は死んでいたようです。
2016年末。
それでも世界はループ!

突然ですが,「エストポリス伝記」もしくは「エストポリス伝記Ⅱ」というゲームに聞き覚えのある人はいるでしょうか。 [foo…

今回は大量に文章書いたのでもうお腹いっぱいなのですが,それでも一言だけ書いておいても罰は当たりますまい。


今年は遂に社会人になりまして(なってしまいまして),激動と言える1年だったのかなと思います。2017年1月~3月は特に思い入れもなく過ごしてしまったので切ないところですが。

今まで研究室という小さなコミュニティで生活していて自分の力がリーチできる範囲が見えていましたが,会社に入るとそうもいきません。
どこからどこまでが誰が握っているのか,わからないまま,知識と慣例をただただ吸収していくことを最優先にやってきました。
ただ,それが許されるのはあくまで今年度一杯と思っています。
来年度になれば後輩も来るでしょうし,いつまでも「わかりません」ではお給料を頂けません。
会社の慣例は経験を積むしかないでしょうが,せめて知識や手の早さでは尻込みしないよう,常日頃から気をつけていきたいところ。

話は変わりますが,最近は定期的に自己啓発の本を読むようにしています。
自己啓発,というと「意識高い系」と一括りにされそうで(じゃあ「意識低い系」がいいのかとなると違うんだよな),私自身あまり積極的に読んでこなかったジャンルの本なのですが,今更になってやはり知識という形で吸収できる「本」という媒体はサイコーだなと思うことが多いです。
週1,もしくは2くらいのペースで技術系の勉強会に参加するようにしているのですが,それと合わせて本も読もうとするとタイムマネジメントがより重要になります。ブログも書きたいですし。アプリも書きたいですし。

「ヤリタイコト」を決して犠牲にしないのが来年・2018年の目標です。

ではそれは何なのか,というとまだ曖昧模糊としているのですが,心がけは何よりも優先される目標だ――とお茶を濁すことにして。

改めまして,本年中は読者の皆様,リアルで関わりのある皆様に大変お世話になりました。業務メールで書いてる「お世話になっております」の1億倍くらいお世話になったんじゃないかな。
来年も継続して努力していきます。人生を楽しんでいきます。ポジティブであろうと思い込むことが最大限のポジティブです。

そんな私ですが,2018年もどうぞよろしくお願いします。