来年は院試が確定しているわけで,最後の夏休みは今年が最後な私。しかしインターンががっつり入っているのであんまり出掛けられもしないので,お金を使う機会ってそうそうない。ということで,休みを利用して映画館行ってきました。返す返すも,徒歩15分に映画館があるってのはいい。ところで今回見たのはジョニー・デップで有名なローン・レンジャー。終戦のエンペラーとは違って,今回は完全にファンタジーエンターテインメント目的だった。
あらすじ
無法者のブッチ・キャヴェンディッシュとコマンチ族の悪霊ハンター,トントが列車でテキサスに護送されていたが,キャヴェンディッシュは逃走。同じ列車に乗り合わせた若き検事のジョン・リードは,テキサス・レンジャーである兄のダンと共に,キャヴェンディッシュを追うが,返り討ちにあい,兄と共に殺されてしまう。そこにトントが現れ,不思議な呪いでジョンを蘇らせた。ジョンは兄の形見を身に着け,“ローン・レンジャー”としてキャヴェンディッシュを追う。Disney・監督:ゴア・ヴァービンスキー 主演:アーミー・ハマー/ジョニー・デップほか
感想:★★★☆☆
初めはとても唐突。鉄道が取りざたされてるから,どうやら西部劇なのかな? と思うくらい。かと思ったらいきなりトントとキャベンディッシュが縛られて登場(勿論名前もまだわからない)。銃撃戦。
……???????
正直,最初があまりに超展開過ぎてびっくり。掴みが良いとは思うけど……,ちょっと,唐突すぎたかなあ。そのあとの展開は典型的な西部劇。トントの正体は中盤でようやく明らかになるけど,その謎加減も程よい感じ。結局マスクは意味なかったと思うけどねww
終盤はきっちりと人間の醜悪性が際立っていて見ていて気持ちが悪く,映画としてはかえって大変面白い。アクションシーンは「すげー!」ではなくどちらかと言えばシュールな部類だと思うが,全編にわたって展開されるシュールさがここにきて集大成を見せるようで,飽きない。
蛇足,しかもネタバレになるけど,老人トントが「……話したぞ?」のところはとても私好み。小説とかだとよくある手法だと思うが,映画だと珍しい気がするな-。
結局1本通してみると無難に勧善懲悪で簡潔。トントの立ち位置とか,マスクとか,あと老人トントの存在意義とか,もっと深めて行けそうなポイントは目に付いたけど,総じて良作。若干,映画の冒頭が急なので,2回見るともっと理解できそう。……そんな人はいないだろうけどなあ。
「何か映画がみたいなー」っていう人は,とりあえず楽しめると思います。あんまり考察すべき映画ではないかもしれない。単純に,シュールさと人間の不浄を楽しみましょう。
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